初孫世代の幸福度に影響が高いのは「子どもとの連絡頻度と終活」

健康不安は少しあっても幸福度は高い

ー幸福学第一人者 慶應義塾大学 前野教授と共同調査ー

「家族の健康を支え 笑顔をふやす」をミッションとし、家族と向き合う全ての人のアシスタントとして心身ともに健康な生活を支援する事業開発会社株式会社カラダノート(東京都港区/代表:佐藤竜也)はメルマガ登録者を対象に「初孫世代の幸福度」に関する調査を実施した。(N=938)
※初孫世代:定年前後の55歳〜65歳のこと(当社定義)

※本アンケート調査では、慶應義塾大学ウェルビーイングリサーチセンター長の前野隆司氏による「幸せの4因子」を数値化し、幸福度と表現しています。「幸せの4因子」の質問16質問に対し7段階で回答し、最小値16pt〜最大値112ptとなります。

■年に数回でも子どもと連絡を取り合うだけで、幸福度は高い
子どもがいる人(=725)のうち、連絡する頻度が多いほど幸福度は高い傾向にあった。連絡を「年に数回する人」と「ほとんどない人」との幸福度の値は7.84ptの差があり、年に数回でも連絡するだけで幸福度に大きく影響を与えていることがわかった。

■終活は人を幸せにする。終活をしない人よりする人の方が幸福度が高い
すでに終活をしている人は平均幸福度よりも高い傾向にあった。また「すでにしている人」と「終活をしない人」との幸福度の値は8ptの差があり、終活をすることでセカンドライフの不安が減少し、幸福度が高まるのではないかと考えられる。

■健康不安は少しあっても幸福度は高い
健康不安と幸福度は、健康不安が少しある人の幸福度は平均値よりも高い傾向にあり、多少の不安であれば幸福度への影響が低いと考えられる。
また、健康づくりのために取り組んでいる人としていない人との幸福度の値は、最大で21.27ptの差があることから、健康づくりに取り組むことは幸福度との関連性が高い。

■共同調査を行った前野隆司氏のコメント

子供と連絡を取り合う人は幸福度が高い、終活をする人は幸福度が高い、健康不安のない人は幸福度が高い、などの興味深い結果が得られた。今回の結果は相関を示したのであって因果を示したのではない点にご注意いただきたい。たとえば、終活をした結果として幸福度が高まったのか、幸福度の高い人が終活をしていたのか、つまり、因果としてどちらが原因でどちらが結果なのかは明言できない。ただし、これまでの様々な介入研究や時刻暦研究によって、多くの事柄では因果が両方向であることが知られている。したがって、子供と連絡を取り合うと幸福度は上がるであろうし、就活をすると幸福度が上がるであろう。また、幸福度の高い人は、子供と連絡を取り合ったり、終活をしたりするであろう。因果の研究は今後の課題であるものの、高齢者の幸せについて重要な知見が得られたことを嬉しく思う。すべての人が健康で幸せな社会を願って止まない。

前野 隆司氏プロフィール
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授兼同大学ウィルビーイングリサーチセンター長。幸福学第一人者。著書に『脳はなぜ「心」を作ったのか』(ちくま文庫)など。

■アンケート概要
調査概要:初孫世代の幸福度に関する調査
調査期間:2021年3月2日〜2021年3月10日
調査対象:メルマガ登録ユーザー
集計対象:938名
調査方法:インターネット調査

アンケート調査指標について
本アンケートは、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科委員長・教授の前野隆司氏と共同調査を行いました。幸福度は、前野隆司氏が開発した「幸せの4因子」の各設問項目に対する7段階の回答結果を数値化しています。
詳細はこちら:http://lab.sdm.keio.ac.jp/maenolab/questionnaire.html

■会社概要
企業名 :株式会社カラダノート
本社  :東京都港区芝浦3-8-10 MA芝浦ビル6階
代表  :佐藤竜也
事業内容:家族サポート事業/DBマーケティング事業/DX推進事業
URL     :https://corp.karadanote.jp/