
薄毛対策のために、育毛剤や発毛剤を使用していたり使用を検討していたりする人は少なくありません。しかし中には、育毛剤と発毛剤の効果を混同してしまい、正しく使えていない人もいます。
育毛剤と発毛剤は使う目的が違います。目的を間違って使っていると、期待通りの効果は得られません。そこで今回は、育毛剤と発毛剤の違いを薬機法の分類や効果など様々な観点で解説します。

※本記事は、いかなる医学的助言を提供するものでもありません。ご自身の症状やそれに対する治療法等につきましては、必ず医師に相談していただきますようお願いいたします。また、本記事内の薬効等の記載は、全て公式ページまたは医師の執筆・監修した記事を出典として用いております。
Contents
育毛剤と発毛剤は何が違うのか?
育毛剤と発毛剤では、薬機法上の分類がちがいます。薬機法とは2014年に「薬事法」改名により登場した名称です。

薬機法による分類
育毛剤は「医薬部外品」、発毛剤は「医薬品」に分けられます。
参照:https://scalp-d.angfa-store.jp/column/difference/
医薬部外品とは
医薬部外品には「指定医薬部外品」「医薬部外品」「防除用医薬部外品」の3種類があります。
育毛剤の他に、医薬部外品には「薬用化粧品」「ヘアカラー剤」「制汗剤」などの製品があります。これらはドラッグストアだけでなく、コンビニをはじめ一般の小売店でも購入できます。
医薬品とは
医薬品には「医療用医薬品」と「OTC医薬品」があります。いずれも「病気の診断や治療、予防」のために使われるものです。
発毛剤の成分に含まれる「ミノキシジル」は濃度に応じて医師が処方するものと、ドラッグストアで購入できるものがあります。
- 濃度5%以上:医師が処方
- 濃度1~5%:発毛剤(第一類医薬品)としてドラッグストアなどで市販されている
参照:https://www.arouge.com/labo/basic/quasi-drug.html
参照:https://www.uktsc.com/thestyledictionary/minoxidil-effect
養毛剤とは?
育毛剤や発毛剤と並んで「養毛剤」があります。こちらは、育毛剤の別名ですが「抜け毛の防止や毛髪保護用」のヘアケア製品として区別することもあるようです。
参照:https://www.d-clinicgroup.jp/clinic/faq/hatsumouzai/
育毛剤と発毛剤の効果や成分の違い
育毛剤と発毛剤の効果は中身の違いについて、効果や成分の違いをわかりやすく解説します。
効果
発毛剤と育毛剤の効果と働きをまとめると、下表のようになります。
効果 | 働き | |
育毛剤 | 抜け毛を防ぐ |
|
発毛剤 | 新しく髪の毛を増やす |
|
参照:https://brand.taisho.co.jp/contents/riup/detail_223.html
育毛剤には具体的に、髪の毛のハリやコシを出したり頭皮の保湿をしたりする効果があるとされています。

成分
育毛剤の成分
育毛剤には植物由来の成分などが多く含まれています。利用する目的よって使われる有効成分も様々です。
抜け毛予防の成分 |
|
皮脂を抑制する成分分 |
|
保湿成分 |
|
髪の成長を促進させる成分 |
|

発毛剤の成分
発毛剤に主に含まれている成分は「ミノキシジル」です。ミノキシジルは外用薬として発毛効果が認められています。「日本皮膚科学会ガイドライン」※でもミノキシジルの外用薬としての使用を推奨しています。
※出典:https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf
ミノキシジルの効果をまとめると以下のようになります。
- 血管拡張させて血行促進する
- 毛包細胞の増殖を促す
- 休眠している毛を活性させ発毛につなげる
- 小さくなった毛包の育成促進
- ヘアサイクルを正常化する
ミノキシジルには内服薬もありますが、こちらはAGAクリニックで処方されるため市販されていません。また、濃度5%を超えるのミノキシジルの外用薬も市販されていません。
参照:https://www.uktsc.com/thestyledictionary/minoxidil-effect

副作用の違い
育毛剤や発毛剤でも、使い方や体質に合わなかったりすれば副作用が出る可能性があります。育毛剤や発毛剤に共通しているのは「発疹」「かぶれ」「頭皮のかゆみ」「赤み」などです。
発毛剤は、さらに次のような副作用が発生する場合があります。
- めまい
- 頭痛
- 手足のむくみ
- 動悸
- 胸の痛み
- 急激な体重増加 など
発毛剤の有効成分である「ミノキシジル」はもともと血圧を下げるための薬として使用されていたため、育毛剤とは違う副作用が出ると考えられます。
参照:https://scalp-d.angfa-store.jp/column/difference/

育毛剤と発毛剤の使用法の違いは?
育毛剤と発毛剤の使い方を解説します。メーカーによる違いがありますので、容量など具体的な使用方法は商品の説明書に従って使うようにしましょう。
使用方法の違い
育毛剤は「1日1回で済むもの」か「朝晩2回に分けるもの」の、どちからかがほとんどです。地肌につけることを意識しながら頭全体に揉みこむようにして塗っていきます。
使用期間はヘアサイクルがあるため、少なくとも半年以上を目安に使ってください。育毛剤は頭皮の健康維持が目的なので、即効性はありません。
一方で、発毛剤は基本的には1日2回、定められた容量を守って脱毛部分に直接塗っていきます。
発毛剤も効果を感じるまで数カ月ほどかかります。例えば、リアップシリーズの「プラスネオ」は4カ月、その他で6カ月ほどかかります。
参照:https://529270.com/blog/ikumou/91
参照:https://www.d-clinicgroup.jp/clinic/aga/minoxidil
参照:https://brand.taisho.co.jp/riup/qanda/

育毛剤と発毛剤の共通点
育毛剤も発毛剤も成分を浸透させやすくするために、頭皮がきれいな状態で使用してください。夜はお風呂に入って洗髪後、ドライヤーで髪を乾かしてからが良いでしょう。
頭皮をマッサージして血行を良くすれば、効果が上がりやすいです。また、両方とも地肌に直接つけるように心がけてください。
参照:https://brand.taisho.co.jp/contents/riup/detail_269.html
参照:https://529270.com/blog/ikumou/105
育毛剤と発毛剤はどっちが向いている?
育毛剤と発毛剤の大まかな違いは、「育毛剤は予防目的」「発毛剤は治療目的」です。そのため、まだ髪の毛が十分あるのに将来が心配だからと発毛剤を使うのはまだ早いと考えられます。
ここでは、育毛剤と発毛剤がどんな方に向いているのかを深掘りしていきましょう。どっちを選んで良いのか迷ったときの参考にしてください。
育毛剤が向いている人
- 抜け毛を防止して今の髪を維持したい
- 髪の毛を太くしたい
- 今生えている髪のボリュームをアップさせたい
- 今生えている髪にハリやコシを与えたい
育毛剤を使う決めてとなるポイントは「今ある髪に対してどうしたいか?」ということです。
参照:https://vitabrid.co.jp/articles/hair/ikumouzaikoka2011/
発毛剤が向いている人
- 壮年性脱毛症の進行を防ぎたい
- 壮年性脱毛症の抜け毛を防止したい
- 前髪の生え際がM字やU字なっているのでこの部分の髪を生やしたい
- つむじの髪を増やしたい
発毛剤を選ぶときのポイントは「壮年性脱毛症や薄くなった頭皮へアプローチ」です。
参照:https://vitabrid.co.jp/articles/hair/ikumouzaikoka2011/
育毛剤と発毛剤を併用してもいい?注意点は?
「育毛剤と発毛剤を一緒に使えば相乗効果もあって良いのでは?」と考える方もいるでしょう。しかし、育毛剤と発毛剤の併用は避けてください。その理由は二つあります。
併用を避けるべき理由
- 成分の吸収を阻害する
- 副作用のリスクが増す可能性
育毛剤と発毛剤を組み合わせてしまうと、成分が十分に吸収されず、効果が出にくくなる可能性があります。
育毛剤にしても発毛剤にしても、複数の製品を同時に使うことを想定して作られていないので、併用すると思いがけない副作用が出てしまう可能性も否定できません。
参照:https://scalp-d.angfa-store.jp/column/difference/

ミノキシジルの注意点
発毛剤の成分であるミノキシジルには併用を避けるべきものがあったり、気を付けなけらばならないことがあります。
ミノキシジルは育毛剤との併用だけでなく、軟膏や液剤などの外用薬と一緒に使わないようにしましょう。ミノキシジルの吸収に悪影響になる恐れがあります。
他の注意点をまとめるとこのようなこともあります。
- 頭皮に炎症や湿疹、傷がある
- 急激な脱毛や斑状に髪が抜けている
- AGA以外の脱毛症(円型脱毛症など)には使用しない
- 頭皮のみに使用する
- 高血圧や低血圧、肝臓や心臓に疾患がある方は医師に相談する
- 20歳未満の使用は日本での完全性の確立がない
- 使用を中止すると効果が無くなり、症状が進む
参照:http://drgrow.jp/risk/minoxidil_external.html
参照:https://will-agaclinic.com/column/minoxidil_contraindications/
女性がミノキシジルを使う際の注意点
女性が使うときは以下の点にも注意するとともに、医師への相談をおすすめします。
- 妊娠する可能性があるときは使用を避ける
- 血圧が不安定
- 男性向けの市販商品の使用はしない
- 薄毛の原因を知って適切な使用をする
女性が薄毛になる場合は男性とは違う原因があります。ダイエットのし過ぎやホルモンバランスの異常なども考えられます。原因に対してミノキシジルが適切なのかの判断が必要です。
参照:https://www.agaskin-woman.jp/lab/usuge/minoxidil/

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分類 | 医薬部外品 |
---|---|
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分類 | 医薬部外品 |
---|---|
内容量 | 120ml |
通常価格(税込) | 12,800円(送料別) |
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分類 | 医薬部外品 |
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内容量 | 200ml |
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定期購入(税込) | なし(市販品) |
返金保証 | なし |
出典:https://www.lion.co.jp/ja/products/317
育毛剤と発毛剤に関するQ&A
まとめ
今回は、育毛剤と発毛剤の違いについて、わかりやすく解説しました。育毛剤は今ある髪の毛を健康に育て、抜け毛を防止するものです。一方の発毛剤には、新しい髪の毛を生やす効果が期待できます。
育毛剤と発毛剤の違いを理解せずに使っていると、まったく効果がないと商品に不満を感じてしまうでしょう。そのため、自分に適しているのが育毛剤なのか発毛剤なのか、把握しておくことが大切です。
※出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000202.000013377.html
