先日、サイバーエージェント日高副社長の本を拝読しました。
組織とは元来苦労が多いものである。といったようなことが書いてあり、
藤田社長の本”憂鬱でなければ、仕事じゃない”に通じるものを感じました。
私も基本的には仕事が好きではあります。
ただ、なんでもかんでも楽しいわけではありません。
嫌だなー、面倒だなーと思うことも多々。
ただ、やっぱりそういうミッションをクリアしてはじめて成長出来ると思っています。
多くの人よりも勝っていることがあるとしたら、
そういう、嫌であり、面倒なことから逃げずにクリアする方法を考え、
なんとかしてきたので、未だに社長をやれているのだと思います。
順風満帆だったみたいなことは一切なく、
自分が生き残れているのは逃げなかったことに尽きる。そう思います。
子育てにも通じるモノがある気がするのですが、
何となく自分が経験した苦労みたいなものを子どもや後輩にさせたくないと思ってしまう。
その結果、気持ちよく働いてもらおう。危険は除いてあげよう。褒めることを中心にしてあげよう。
そんなやり方になってしまう。
20代前半の頃は、”何故できない?”と詰めることを年上に対してもしていましたが、今は全然ない。
そのやり方が良かったとは思いませんが、厳しいことは滅多に言わなくなったと思います。
本来は、ビジョンさえ根っこから共有されていたら、あとはどんなことがあっても折れない組織になる。
例えそれが危機を迎えようが、成果が出なかろうが、上司から怒られようが折れない。
それがあるべき形の中、気持ちよく働くみたいな本末転倒なやり方を選んでしまう。
何故だろうと考えると、辛いことを知っているから避けてあげようと思ってしまう。
親心みたいなものな気がしています。
ただ、それは本当に相手の成長にとってプラスなのかどうか?良くないのかも知れません。
結局、指導する側としては、心折れて逃げた人たちを何人も見てきたので、
極力折れさせたくないなと思ってしまう訳ですが、
そこは手段が間違えていて、優しくして折れさせないのではなく、
真にビジョンが刷り込まれている組織であれば、どんなことがあっても折れないはずである。
もし折れる人がいるとしたら、組織として刷り込まれていないのか、
その人は見ている方向が違った(要はやむを得ない)かのどちらか。
という風に考えるべきなんじゃないかなと思うわけです。
仕事も組織も、元来憂鬱で辛いことが多いものである。
ただ、そこで逃げ出さずにクリアすることで一皮むけることが出来る。
子どもは親の背中を見て育つともいうので、
まずは自分自身も肝に命じつつ、社内のビジョン意識も引き上げ、
結果として折れない組織を作っていきたいです。