やりたい分野×理想的なビジネスモデル=やるべき事業

私は自分を何タイプの起業家なのかと考えると、”投資家タイプの起業家”だと思っています。
他のタイプを全て洗いせるわけではないですが、
旬を見抜き乗るのが上手い起業家、好きなことを仕事にしたい起業家、
”起業”をしたい起業家などがいます。

 
“投資家タイプの起業家”とは?
私が投資家だったらその事業は評価出来るかどうか?
を考えるということです。
一番の理想は、設備投資なし・少人数可・高利益率・ストック型です。
この条件だと、黒転ポイントも早いし、基本赤になることはレア。
 
「やりたい分野×理想的なビジネスモデル=やるべき事業」というイメージで動く。
それを理想としてやってきましたが、そうそうあるわけではない。
今でも全部はクリア出来ていません。
良くも悪くも手堅いと評価を受けることが多いタイプだと思います。
 
 
その理想に対して、どうやって模索をするか。
一番やることが多いのは、優良企業のビジネスモデル研究に尽きます。
新規上場企業の目論見書を読むのは当たり前。近い業界は全部見ています。
証券会社のサイトで、ROEや利益成長率、業種などでフィルタをかけ、
どんな会社が存在しているのかチェック。そこの強みを知る。
もしそれで良いモデルだなと思いつつPERが低かったりしたら普通に個人で投資してしまいます。
ただ、メインはビジネス研究。自社に活かせないかどうかを考えてみています。
ビジネスモデル研究は好物です。
 
 
メンター的な存在でもある投資家兼事業家のAさんは、
(やっていることの全てを知っているわけではないですが)
・経営をしている会社に近い分野の上場企業をみていて、割安な会社を見つけたら大株主欄に載るくらい個人で投資をする。
・トヨタのような超大企業でも、”自分が社長だったら”というイメトレをする。
・基本的に、最初にビジネスモデルをしっかり考えるので赤字になるという発想がない。
のようなことを言っていて、次元違えど非常に共感をしました。
 
 
すごく当たり前なんですが、他社のビジネスや経営戦略に興味を持てるかどうか、
お店や小さいサービスレベルでもビジネスモデルに興味を持てるかどうか。
そして、収益性の仮説を立てて実際に公開資料(上場していたら決算説明資料や有報とか)でチェック。
そのレベルの仮説検証が普段から出来ていないと、
いざ自分でやるという時に感覚が全くわからないんじゃないかなと思います。
逆にいうと、その基礎が出来ていないのに新規事業!経営企画!といっても的外れ率が高いだけ。
あくまで私の主観ですが、身銭を切って投資をしていない人にそういう感覚が身につくのかな?
と疑問はあります。
 
英語を身につけようと海外に飛び込むのと同様に、
ビジネスモデルセンス、経営戦略センスを身につけるためには身銭で投資をすべき。
(証券マンなど、ルール上個別株を買えない人は除く)
もし減ってしまっても勉強代だと割り切れます。
短期売買はしないものの、2-3年で20-30%は伸びていて欲しい。
そのくらい伸びるモデルを見抜けないと、事業チェックセンスが無いということな気はします。
どうしても家計的に厳しすぎる!としても、研究はタダでできますし銘柄によっては買えるはず。

 
”手堅く”といっても、PER10倍強の安定企業になりたいと思っている訳ではないので、
手堅さとチャレンジの両立。それが私としては理想形だと思っています。
手堅さすら中途半端、チャレンジはまだまだと、理想形には程遠いので、
しっかり投資家視点でのチェックも欠かさず、良い事業を作っていきたいと思います。

最後に。あくまで社内向けや聞かれた時用なので偉そうに言える身分ではありません。悪しからず。