大体のことは目的ではなく手段にもなるということ

ここ1ヶ月位、会社のありかたについて考える時間が非常に多かったのですが、
その中で一番の変化は、より深く”目的”について考えるようになったということです。
 
 
会社の目指すものはビジョンと言われることが多いです。
会社というのは、存続さえできれば永遠の命があります。
(実際、日本には1500年近く存続している企業もあります)
なので、ビジョンは究極的には数百年先を見据えて考えるべきですが、
さすがにそれだけ先を考えると世の中どうなっているか全く分からないので、
”目指すもの”というより”継続して持ち続けたい気持ち・在り方”が重要視され、
それはミッションや企業理念と呼ばれることが多いと思います。
 
 
では、会社の”目的”はビジョンなのか?ミッションなのか?
見える範囲で考えるとビジョンになると思いますが、あまりに先すぎてというところまでいくと、
ミッションの方が目的になってくるのだと思います。
結局、どの視点から見るのか?次第で、
数百年先まで見据えると今掲げているビジョンも在り方を貫くための手段。
視点次第で、ほぼ全てのことは何かしらの”手段”になっているのだと思います。
 
 
それは個人という視点から会社のビジョンを見た時も同様。
会社からしたら”目的”であったビジョンも、個人からみると”手段”。
会社が掲げているビジョンが実現できたら、自分が幸せになれると思うから頑張る。
つまり、幸せになるための手段。”幸せ”が目的。
 
 
仕事という手段を選んでいるのも、”生活のためにお金を稼ぐ”という理由だけではなく、
より多くの人と関わることができ、社会に良い影響を与えることができ、
なおかつ自分の生活も良く出来るという、一番幸せを感じられる手段なので、
他の活動よりも優先されている。という考え方も出来ると思います。
 
 
会社と個人という点で比べた時に大きな違いは、
”永遠の命があるのかどうか?”
 
 
私は多くの日本人と同様に何か信仰しているものがあるわけではないので、
人間誰しも最後は死を迎え、永遠の命はないと思っています。
そう考えると、個々人が幸せになるための手段の1つである会社のビジョン実現は、
早いに越したことはない。
遅いと、関わっている全メンバーが仕事を通じて幸せになる度合いが低いままになってしまう。
 
 
全メンバーの幸福を追求するためにも、会社のビジョンは実現しないといけない。
ビジョン実現を目的とすると、他のことは全て手段になります。
実現できていないことへのフラストレーションはありますが、
他のことは手段に過ぎないと考えると、一歩引いて冷静に見られるようになりました。
 
 
常にどの視点からみるか次第なので、見失いがちというか見間違いがちなことは多い気がします。
個人の人生からすると、会社のビジョン達成も手段。
会社のビジョンからすると、その他の色々は手段。
これまで、
”手段のための手段をこねくり回す”
”目的の最短達成に役立たない手段細部へのこだわり”
みたいな間違ったやり方を多くやってしまっていたので、
その点はしっかり改めて、より目的意識で判断をしていきたいと思います。

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