適切なレベルの”本当?何故?”思考法

いいアイディア、新しいアイディアを考える上で、
本当?何故?の思考はとても大事だと思っているのですが、
なかなか”適切なレベル”が難しいものだなと思っています。
 
 
本当に?という視点
 
立場上、社内だと”本当に?”と疑われることが少ないときがあります。
対社長だけでなく、声高な人がいると同様だったりするので、
それっぽく言われると疑いにくいものなのかなと。
個人的には”私の意見は絶対!”という状態にしたくないので、
発するとあまり疑われない。となると、
言わない方が追々ベターかな、、という発想になってしまいます。
出来れば、”本当に?”と突っ込んでもらえたほうがありがたい。
 
 
一方で、突っ込み方が結構難しいことも肌感としてあります。
建設的な視点で疑問を呈するのではなく、
マウンティングと対立(に感じる)突っ込み方だとよくない。
ある種、一時期バズった会議で賢く振る舞うトリックに似たような感じです。
本来は同じ視線で疑問を呈し、より良いものにすることが目的なのに違う感じで突っ込む。
 
例えば、特定のビジネスのアイディアを考えているのに、
”そもそも本当にビジネスをする必要はあるんだろうか?”
みたいな、何か本質的な雰囲気は出してるけど・・・論点すり替え術。
では、あなたの存在価値は何でしょうか?くらい、話がぶっ飛びそうな勢いです。
大事なのはそういう突っ込みではなく、
何らかの仮説なり前提条件があるとしたらそれを疑ってみる。
もしくはわからなければ聞いてみる。

 
よく言われる”クリティカル・シンキング”って、
そういう同じ視線でより良いものを考えることを前提にした思考法だと思っています。
それが出来るとすごく良いと思います。
 
 
何故?という視点
 
 
もう1つ。何故○○は~~なのだろうか?と考える視点。
それによって色々役立つ情報が得られると思っています。
 
これは書籍とかでもよくあります。
例えば、
”何故、さおだけ屋は潰れないのか?”
”何故、中小企業社長の車は4ドア中古外車なのか?”
みたいなタイトルの本が売れたことがあります。
ともに、「へーそういう方法があるのか!」というノウハウがあったり。
 
何故このビジネスは好調なのか?
何故この会社は儲かっているのか?
何故?何故?何故?と考えるクセがあると、良いヒントを拾えたりします。
 
 
ただ、これも注意が必要だと思っていて、
何らかの課題感が明確でないとどうでも良いことに何故?の追求をしてしまうと思います。
何故、さおだけ屋が潰れないのか?くらいなら良いですが、
何故、さおだけ屋は軽トラなのか?って果たして意味があるのかどうか・・・
ビジネスの事を考えているのであれば、継続できているのはなぜか?が適切。
仮に軽トラに関連する事業をやっているのであれば考えても良いかもしれませんが、
軽トラなのはどう考えても荷物を積むからであってそんなに突き詰めることでもありません。笑
課題感があって初めて色々なことに”なぜ?”と疑う視点が生まれます。
よって、いきなり「よし!なぜと考えるクセをつけよう」ではなく、
課題をもった上で そのクセをつけることが良いと思っています。
 
 
本当に?と疑う視点
なぜ?と突き詰める視点
ともにとても大事なスキルだと思いますが、
ズレていると両方共無価値(むしろマイナスなことも)に成りうる。
そこを価値ある形で鍛えていくためにはどうすべきなのか?
私自身も完璧にできている訳ではないので、
良いアイディアにする、良いアイディアをうむ。そのためにも、
自身の強化も含め社内強化が出来ると良いなと思っています。