消費増税は医療業界に新しいビジネスを生み出す

来年4月から消費税が8%になることが正式に発表されました。
色々生活への影響云々は言われていますが、医療業界的にはどういう影響が考えられるのか。
少々考えてみました。

 
 
医療業界とは関係ないですが、前に消費税が変わったのは1997年。
商取引上、いつからの売上とコストが8%になるのか?等々、
税理士など周囲に確認をしても17年前には働いていなかった人も多く、
意外とわからないことも多かったりします。
まぁ、その辺は何とかするしかない訳ですが、、3%の税負担よりかなり面倒です。
 
 
”消費増税で最も事業に大打撃があるのが医療業界”
と言っても過言ではないと思います。
”医療業界”といっても、診療報酬、調剤報酬で成り立っている業界のみです。
 
 
薬や医療機器の仕入れには消費税が発生する訳ですが、
売上時には消費税というものは有りません。
なので、支払うコストだけ3%増える訳ですね。
調剤薬局の場合、上場している会社も多いのでその収益構造を見ると、
平均して粗利で15%、営利で3%位のところは多いです。
要は、コストが3%上がると利益が全部ぶっ飛ぶと。
 
 
当然、それをそのまま受け入れる訳はないので、
なんとか診療報酬改定でアップを狙おうと皆様必死なわけです。
医師会はパワーありますから、ある程度はアップされるんだとは思います。
ただ、さらにその先の消費税10%を見据えて、診療報酬を5%もアップさせられるか?
というとそんなにあげられるわけありません。
つまり、何らかのコスト削減等の改善をしないとやっていけないはずです。
 
 
さらに、一番厳しいのは調剤薬局じゃないかな?と。
直近の薬剤師会学会でも、医師会の理事が
” 医師は粥すすり、薬剤師はすき焼き三昧”
と批判した通り、かなりの勢いで医師会から妬まれています。
(調剤薬局の経営者の方は派手な生活してる方いますからね、、、)
 
薬剤師会は医師会ほどのパワーをもっていないので、
この不平等感を解消する上でもアップ幅は抑えられるんじゃないかな?と思います。
 
 
いずれにせよ、医療機関は全般的にコスト削減や構造改革をしなくてはいけなくなると思います。
もしくは、診療報酬で譲歩を引き出すために、
ジェネリックなどより医療費削減につながる施策を強化するかもしれません。
(そこで、弊社の”ジェネリックいくら?”を!) 

 
構造改革やコスト削減というと、得意なのはIT業界ですよね。(たぶん)
イメージ的には、MonotaROとかカカクコムみたいなものは、
業界として商取引の構造改革やコスト削減につながっていると思います。
つまり、そんなものが医療業界にも求められてくるのでは?と考えてます。
 
 
今も医薬品卸って巨大で売上だけ膨大にありますが利益がほとんどない。
という業態になっているので、そこを改革していく手段はあるんじゃないか?
そんなことを考えつつ、まずは一般の方の便益を最大化するサービスを作っていきたいと思います!

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