今、渋沢栄一が事業を興すなら何をするか

最近、改めて歴史本を読んでみようと思い、
せっかくならこれまであまり読んでこなかった人物の本を読もう!と、
安田善次郎や岩崎弥太郎の本も読んでみています。
事業も背景も違う3名なので非常に面白いです。
 
 
 
今週読んだ本。渋沢と岩崎の対比で読んでみました。 何故か稲盛さんまでw

 
この対比をしてみつつ、
”今、渋沢栄一が事業を興すなら何をするか”
を考えてみました。

  
渋沢は29歳で民部省租税正になっています。
今でいうと主税局長だそうで、税徴収と国家の支出に関わる要職です。
(自分と同い年の時点でそんな要職とは。。)
それまでの雑な財政を立て直す改革を行っています。
要は、財政規律を実現しようとしたわけです。
 
その後、経済を作っていくには銀行が必要だ!ということで、
民間初の第一国立銀行を作って事業を始める訳ですが、
”国の立て直しには金の流れと規律が大事”という主軸は同じだと思います。
 
 
じゃあ、今のご時世にその想いを当てはめるとどうなるのか。
私の考えとしては、
”国民皆保険制度を中心とした社会保障制度改革をするだろう”
とおもいます。
 
何故か?
今の日本の財政は 支出>>>収入 というあり得ない状態が続いており、
それは江戸末期の数字勘定が出来ない武家経済と同じ状態です。
二宮尊徳然り、過去財政を立て直してきた人はこの構図を直しています。
 
この”支出”を減らそうと思うと社会保障制度を変えるしかないんじゃないか?
その中でも、本来互助会的役割であるべき健康保険に
税金が多々つぎ込まれている現状はよろしくないのではないか?
よって、健康保険制度を変える。というのは1つの大きな施策かなと。
  
皆保険制度は素晴らしい制度だとはおもいますが、リスクに応じた保険料になっていないことは、
医療費を増やす大きな要因になっていると思います。(※後天的なリスク)
支出を減らすために、根幹思想(皆保険)は変えずに改善しようと思うと、
リスクに応じて負担を変える。という、
極めて経済的・道義的な判断はするんじゃないか?と考えたりしました。
 
自分が関心がある領域だという主観は強く入っていますが、
立て直しのためには社会保障関連というのは堅いかなと。
 
 
ちなみに、岩崎弥太郎が今事業を興していたら何をやっているか。
でいうと、これもかなりイメージができたのですが、
”調剤薬局を拡大させて、その後ジェネリックをやる”
と思いました。(奇しくも某社に超似てますが意識はしてないです、、)
 
 
当時はみんなそうではありましたが、岩崎は特に”政商”と言われた人物です。
政府からの払い下げや制度・動きにのった事業で拡大させていきました。
今でも残っている事業母体を作り上げているので、素晴らしい事業家ではあるのですが、
当時はやり方を批判されたことも多々あるようです。
”国の制度で儲かってはいるが、批判を受けてもいる”
という領域で考えると、まずは調剤薬局を拡大させ、その後その周辺の国策事業を手掛けるだろうなと。
ということで、ジェネリックかな。
 
ビックリするくらい某社に似ているので、某社長が岩崎弥太郎に見えてきましたw
今叩かれていたとしても、岩崎然りで後世事業家として評価されるのかもしれません。
 
 
私は渋沢栄一側の事業を作りたい!と思いつつ、
まずは目先の事業をしっかり作っていこうと思った妄想でした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。