制度人間とマニュアル人間

今月から”週に1日まで在宅勤務可能”という制度をつくりましたが、
制度作るのってマニュアル作るのと同義でかなり意識しないとマズイなと思ったりしています。
 
 
マズイというのは、”制度を使おう”とする人はいわゆる”マニュアル人間”と同じく、
手段が目的化して、成長阻害になりうるからです。
 
 
よく”マニュアル人間”とは、マニュアルがないと仕事ができず、
マニュアル内での仕事しかできない人のことを揶揄する表現として使われます。
マニュアルがあったほうが効率が良くなり、クリエイティブな仕事に時間が割ける。
というのが目的であったとしても、マニュアルに頼るがゆえに、ないと仕事ができない。
無いことを言い訳にする・愚痴る。ということがよくある問題として言われるわけです。
 
 
この問題は”制度”にも言えるなと思っています。
特に当社の場合、基本的に”裁量労働制”のため、成果で評価・待遇が決まります。
なので、仮に会社にいる時間が短くても、家で作業するorアイディアを考える。という事をして、
成果に繋げれば評価が高くなる傾向にあります。(実際にもそうできています)
”成果”をジャッジすることは難易度高めですが、この働き方が一番組織パフォーマンス向上には効果的だと思います。
よって、特に”時短勤務”みたいなことは明確にしていません。
”時間”で給与を出しているわけではないからです。
 
 
ただ、どこかで基準を設けないと、”規律”の問題としてよくありません。
組織としてパフォーマンスを最大化するためには一定の”規律”も大事だからです。
毎日半日以上遅れてきて良いですか?毎日遅刻してきて良いですか?
これは別問題。
 
 
なので、半日以上の場合は半休申請をしてもらっています。
”遅刻”1回ごとに何かというのは無いですが、自分を律せていないという判断はされます。
営業のフルコミッションな職場ではなく、組織プレーをしているからです。
 
 
在宅勤務も同じで、”せっかくの権利だし使おう”的な発想をする人がいるとしたら良くないなと思います。
むしろ”権利”を使うことは成果という”義務”が強まる。という事を意識すべきです。
単に権利として”使う”事に終始する判断をする制度人間では、
結果的に評価・待遇は低いままで、非常にもったいない事になります。
「制度を活用してパフォーマンスあげたろう!」という意識があるべき姿です。
”制度”を意識する人ほど、パフォーマンス低めになって、
評価(待遇)も低めになっている印象は実際あります。残念ながら。難しい。
 
 
そう考えると、権利が無いほうがそういう本末転倒を防げて良いのではないか?
と思ったりもするわけですが、そこはマニュアルと同じく本来の目的を理解して使えれば、
パフォーマンス向上に繋がるだろうという期待も含めて作っています。
ちゃんと目的を理解して活用してくれるだろうというメンバーへの信頼前提です。
 
 
ただ、緊張感も大事なので、制度とマニュアルは作り方・使い方を注視しないと、
良くないメンバーを生み出してしまいかねず、
会社として成長阻害をしてしまう残念な自体になってしまうので、
難しいものだなと感じています。

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